造形という仕事について

私たち株式会社 秋山工房は、自らを「造形屋」と名乗っています。ひと口に「造形」と言っても、その種類・技法・用途はさまざまなものがありますが、「造形屋」は、そのあらゆる造形に対応すべく、技術・知識・経験を兼ね備えた職人の集団です。こちらでは、私たち「造形屋」が手がける、造形という仕事についてご紹介します。造形とは何か、そして秋山工房が目指す造形とは――多くの方に知っていただけましたら幸いです。

「造形」とは?

「造形」とは?

「造形」という言葉を辞書で引いてみると、たいてい「形のあるものを、つくりだすこと」というように説明されます。造形という仕事は、まさにその説明通り「形あるものをつくる」ことです。

そして、「造形屋」が手がける造形の仕事は、非常に多岐にわたります。たとえば、以下のような分野では、日々多くの造形物が必要とされ、造形のプロたちが活躍しています。

  • 映像関連
  • 各種イベント
  • テーマパーク
  • 建築関連

それぞれのシーンにおいて、オブジェの制作、フィギュア原形の制作など、造形の種類は異なります。さらに、シーンによって造形物に求められるものも異なり、あるときは一目でそれとわかるような高い再現性が、またあるときは道行く人の目を引くような強いインパクトが、さらには原作者・監修者の頭の中にあるイメージの具現化など、シーンに合った造形を手がけます。これが、造形という仕事の基本です。

造形屋にしかできない仕事

「造形」を「形あるものをつくること」と定義するなら、家をつくるのも船をつくるのも「造形」ということになります。ただし、造形屋が行うのは「建築」でも「造船」でもなく、あくまで「造形」であり、定義のうしろには「※本来の機能を除く」という“暗黙の注釈”が入ることは言うまでもありません。翻って言うならば、造形屋とは、「形状や質感の造成のみに特化した、“外見を本物らしくつくるスペシャリスト”」であり、その対応分野は極めて広範囲にわたります。

実際にお話をいただく仕事の中には、建築、左官、大工、内装のプロたちに依頼したものの、「うちの仕事じゃない」と断られ、悩まれた末に私たちを訪ねて来られるケースも少なくありません。たとえば、テーマパークの擬岩などの制作は当初、左官屋さんに依頼が集まったといいます。しかし、左官屋さんには擬岩づくりのノウハウなど、ないことがほとんど。それを形にしたのが造形屋でした。

造形屋は、そんな「通常ではつくる必要のないもの」すらも、本物のようにつくるプロとして少しずつ認知されていくことになり、やがてそれは、造形屋にしかできない「専売特許」とも言える仕事になったのです。

「造形」をさらに先へ

そして、私たち秋山工房では、この「造形」という仕事をさらに一歩先へ進めたいと考えています。つまり、「依頼者の希望や用途に合ったものをつくる」だけで終わらせるのではなく、作り上げた造形物が「人の心を動かす」ところまでを見据えて、ものづくりに臨んでいます。

二次元もののフィギュア制作なら、原作者・監修者の頭の中にあるキャラクター像と可能な限りシンクロさせていく。イベント・テーマパークの造形物なら、お客様が思わず足を止めてしまうようなものを。またときには、これまでに誰もチャレンジしたことがないような、あらたな造形の可能性を追求する。

――これが、私たち秋山工房が思い描く「造形」の仕事です。